赤ちゃんがハイハイを始める時期は、親にとって大きな関心ごとのひとつです。多くの保護者が「生後6ヶ月なのにまだハイハイをしない」と心配になるものですが、赤ちゃんの成長にはそれぞれのペースがあります。
「うちの子は大丈夫かな？」という不安もあるでしょう。本記事ではハイハイの開始時期や発達の流れ、促すための具体的な練習方法、安全な環境づくりについて詳しく解説します。
この記事を読むことで、赤ちゃんの成長を焦らず見守り、今できることを前向きに実践していけるようになるでしょう。
ハイハイは生後6ヶ月から始まる？赤ちゃんの発達段階を正しく知ろう
赤ちゃんの発達は一人ひとり異なり、特にハイハイの時期は個人差が大きい段階です。生後6ヶ月でハイハイを始める子もいれば、もっと遅れて始める子もいます。発達の順序やそれぞれの段階を正しく理解することで、赤ちゃんの成長を見守る際の不安が軽減されます。
ここでは、一般的なハイハイ開始時期から、寝返りやずりばいなどの前段階、筋力や神経の発達に関わる要因までを詳しく解説します。
一般的なハイハイ開始時期はいつから？
赤ちゃんがハイハイを始めるのは一般的に生後7〜10ヶ月頃と言われています。ただし、生後6ヶ月でハイハイを始める赤ちゃんもおり、逆に生後11ヶ月以降というケースも珍しくありません。「生後6ヶ月でハイハイをしない」ことは異常ではないので安心してください。
ハイハイの時期に個人差があるのは、赤ちゃんの性格や筋力の発達速度が異なるためです。また、早産児や低体重で生まれた赤ちゃんの場合は、発達が数ヶ月遅れることもあります。焦らず、赤ちゃんのペースを尊重することが大切です。
寝返り・おすわり・ずりばいを経てハイハイへと進む流れ
ハイハイに至るまでには、いくつかの発達段階があります。
- 寝返り（生後3〜5ヶ月頃）
- おすわり（生後5〜7ヶ月頃）
- ずりばい（生後6〜8ヶ月頃）
これらの動作を経て、赤ちゃんは次第に四つん這いの姿勢をとれるようになります。そして、手足の連動やバランス感覚が育つとハイハイが始まります。このように、発達には順序があり、ひとつひとつの段階を経て次の成長へとつながっていきます。
赤ちゃんによっては、ずりばいの時期が長く続いたり、いきなりハイハイを飛ばしてつかまり立ちを始めるケースもあります。段階を飛ばしても異常とは限らないため、無理に進ませようとせず、自然な流れを大切にしましょう。
筋力や神経の発達に影響する要因とは
ハイハイを始めるには、腕や足、背中などの筋肉がバランスよく発達していることが重要です。特に、腹ばいで頭を持ち上げる「うつぶせの練習」が、上半身の筋力を鍛えるうえで効果的です。また、ハイハイには左右の手足を交互に動かす神経の発達も必要です。
以下のような要因が、筋力や神経の発達に影響を与えることがあります。
| 要因 | 内容 |
| 運動の機会 | 床で自由に動く時間が少ないと筋力が育ちにくくなります |
| 姿勢の偏り | うつぶせ嫌いで仰向けばかりだと体幹が鍛えにくいです |
| 抱っこの時間が多い | 抱っこ中心の育児だと、自発的な運動のチャンスが減ることがあります |
筋力や神経の発達には、日常の中での体の動かし方が大きく関わります。無理なトレーニングではなく、赤ちゃんが楽しめる形での遊びや環境づくりを心がけましょう。
赤ちゃんがハイハイしない理由とその対処法を知っておこう
赤ちゃんがなかなかハイハイを始めないと、保護者としては不安に感じるものです。しかし、ハイハイをしない理由には多くの要因があり、その多くは一時的なものであることがほとんどです。
ここでは、赤ちゃんの発達の個人差や環境要因、そしてまれに考えられる発達の遅れについて解説しながら、どう対処すべきかを具体的に紹介します。
個人差による発達スピードの違い
赤ちゃんの成長には大きな個人差があり、ハイハイも例外ではありません。同じ月齢でも、ある赤ちゃんは活発に動き回っている一方で、別の赤ちゃんはまだ寝返りが中心ということもあります。これは体の構造や性格、出生時の状況などによって異なります。
男の子と女の子でも発達のスピードが違うことがあり、女の子は比較的ゆっくり目な傾向があるとされています。また、赤ちゃん自身の興味や意欲も影響するため、あまり周囲と比較しないことが大切です。
発達のスピードに違いがあるからといって、焦って過剰な刺激を与えるのは逆効果です。赤ちゃんのやる気や好奇心を大切にした関わり方を心がけることが、自然な成長を促す鍵となります。
環境や育児スタイルによる影響
赤ちゃんの発達は、育つ環境や育児スタイルによっても左右されます。たとえば、以下のような環境要因がハイハイの開始を遅らせることがあります。
| 環境要因 | 影響内容 |
| クッション性の高い床 | 手足が滑って踏ん張りづらく、動きにくさを感じやすいです |
| ベビーチェアの多用 | 自由に動く機会が減り、筋力発達に影響します |
| うつぶせ時間が少ない | 体幹や腕の筋力が育ちにくくなります |
また、過保護になりすぎて赤ちゃんが自由に動く機会を制限してしまうと、自発的な発達の妨げになることもあります。赤ちゃんが「動きたい！」と思えるような工夫や環境づくりが重要です。
育児スタイルを見直し、赤ちゃんの自主性を尊重した関わり方を意識することで、自然とハイハイの意欲が高まっていく場合もあります。
発達障害などが心配なときの相談先とサイン
ごくまれに、ハイハイをしない原因として神経や筋肉の発達に関わる医療的な要因が考えられることもあります。次のようなサインが見られる場合は、早めに相談することが望ましいです。
- 生後9ヶ月を過ぎても寝返りやおすわりをしない
- 手足の動きが極端に少ない・ぎこちない
- 体の左右で動きに差がある
- 抱っこしても極端に体が柔らかい・または硬い
これらのサインが気になる場合は、かかりつけの小児科や保健センターで相談してみましょう。医師や専門スタッフによる観察を通じて、発達の状況を適切に判断してもらえます。
早期に気づき、適切なサポートを受けることで、多くの場合は問題なく成長していきます。不安を一人で抱え込まず、相談することが最善の対応です。
ハイハイを促すための練習方法と遊び方の工夫
赤ちゃんが自然にハイハイを始めるためには、強制ではなく遊びを通じたアプローチが有効です。特に、うつぶせ姿勢やおもちゃを使った遊びは、赤ちゃんの筋力ややる気を引き出す重要な手段です。
ここでは、赤ちゃんが楽しみながら成長できるような練習方法や、保護者が日常生活で取り入れやすい工夫を具体的に紹介します。
赤ちゃんが楽しめるうつぶせ遊びの工夫
うつぶせの姿勢は、背中や腕、首の筋肉を鍛えるうえで非常に効果的です。しかし、うつぶせが苦手な赤ちゃんも少なくないため、遊びの中で自然に取り入れることがポイントです。
うつぶせ遊びのポイント
- 短時間からスタート
最初は1〜2分程度から始め、慣れてきたら時間を延ばしましょう - お気に入りのおもちゃを前に置く
興味を引いて頭を上げる動きを促します - 保護者の顔を見せる
赤ちゃんが安心して楽しめます - 鏡を使う
自分の顔が見えることで興味を引きやすくなります
特に効果的なのが、「うつぶせでトンネルくぐり」や「腕立てふせごっこ」など、赤ちゃんの視線の高さで楽しめる遊びです。嫌がる場合は無理をせず、少しずつ慣れさせることが大切です。
興味を引くおもちゃや声かけでやる気を引き出す
赤ちゃんは、興味のあるものに向かって動こうとする本能を持っています。これを利用することで、自然にハイハイへの意欲を高めることができます。
やる気を引き出す工夫
- 動くおもちゃ
光る・音が出る・転がるおもちゃなどが効果的 - 視線の先に配置
少し手の届かない場所に置いてみましょう - 声かけの工夫
「がんばれー」「すごいねー」などの前向きな声かけが安心感につながります - 兄姉や家族が一緒に遊ぶ
真似をしようとする気持ちを育てます
注意点として、大きすぎたり重すぎるおもちゃは逆効果になることもあるため、軽くて動かしやすいものを選びましょう。赤ちゃんが達成感を感じられるように工夫することが、モチベーションの維持につながります。
練習に適した時間帯と親の関わり方のコツ
赤ちゃんにとって快適な状態で練習することが、ハイハイをスムーズに進めるコツです。無理をさせるのではなく、「楽しい時間」として親子で取り組むことが大切です。
練習に適した時間帯
- 授乳やお昼寝後30分程度のタイミング
機嫌がよく、体もリラックスしている - お風呂前の軽い運動として
体を動かしてから入浴するとぐっすり眠れることも
親の関わり方のコツ
- 一緒に床に寝転がる
目線を合わせて安心感を与えます - 赤ちゃんのペースに合わせる
疲れている様子が見られたらすぐに休憩 - 成功を一緒に喜ぶ
「できたね！」「動けたね！」としっかりリアクションを
ハイハイの練習は、赤ちゃんの体だけでなく心の成長にもつながる大切な時間です。親子の絆を深めながら、日々の中で楽しく取り組むことが赤ちゃんの意欲を引き出します。
安全な練習環境の整え方と気をつけたいポイント
ハイハイの練習を始めるにあたって、赤ちゃんが自由に動ける安全な環境を整えることは非常に重要です。ちょっとした家具の角や小さなものが事故の原因になることもあるため、練習前に徹底した安全対策を行いましょう。
ここでは、ハイハイ前に準備すべき室内環境や、誤飲・転倒を防ぐ具体的な工夫、避けたいNG行動までを詳しく解説します。
ハイハイを始める前の室内安全対策
赤ちゃんが自由に動き始めると、今まで気にならなかった場所にも危険が潜んでいることに気づくはずです。ハイハイ前には、以下のような安全対策を施しておくことが大切です。
室内の安全対策ポイント
- 床に小さなものを置かない
おもちゃの部品や紙くずなどは誤飲の原因になります - コードや配線をまとめる
コンセントや電源コードを引っ張ってしまう事故を防ぎましょう - 家具の角を保護する
テーブルの角などにはコーナークッションを貼ると安心です - 扉や引き出しのストッパーを設置
指はさみを予防できます
赤ちゃん目線で室内をチェックすることが大切です。床に寝転んで周囲を見渡すと、思わぬ危険ポイントに気づくことができるでしょう。
誤飲・転倒・けがを防ぐ具体策
ハイハイを始めたばかりの赤ちゃんは、手当たり次第に物を口に入れたり、バランスを崩して転んだりすることが多くなります。そのため、事前の備えが事故防止につながります。
誤飲・けがを防ぐための具体策
| 対策内容 | 詳細説明 |
| 誤飲防止グッズを活用 | コンセントカバー、引き出しロック、誤飲チェッカーなどの安全グッズを取り入れましょう |
| 柔らかいマットを敷く | 衝撃吸収性の高いジョイントマットやベビーマットを使用することで転倒時のけがを予防できます |
| 見守りカメラの設置 | 一時的に目を離すときにも赤ちゃんの様子を確認できます |
| 危険なものは手の届かない場所へ | 洗剤、薬、小物類などは高い棚などに収納しましょう |
誤飲の危険があるものを「これは大丈夫だろう」と放置してしまうのは大変危険です。赤ちゃんは思った以上に行動範囲が広く、行動も素早いため、念には念を入れた対策が必要です。
練習中に避けたいNG行動とその理由
赤ちゃんが安全にハイハイの練習をするためには、保護者の行動にも注意が必要です。知らず知らずのうちに、発達を妨げてしまったり、危険な状況を生み出していることもあります。
練習中に避けたい行動
- 無理に手を引っ張る
筋肉や関節に負担がかかり、ケガの原因になります - うつぶせ姿勢を嫌がっているのに続ける
赤ちゃんの不快感や恐怖心につながり、運動への意欲が下がることがあります - 赤ちゃんから目を離す
ちょっとしたすきに思わぬ事故が起こるリスクがあります - 他の子どもと比較して叱る・焦らせる
自己肯定感が下がり、やる気を失ってしまいます
ハイハイの練習は、あくまで「赤ちゃんが楽しく動ける時間を増やす」ことが目的です。発達を急がせるのではなく、本人のペースに合わせて取り組むことが、最も効果的な方法と言えるでしょう。
ハイハイのあとにやってくる赤ちゃんの成長段階
ハイハイを始めた赤ちゃんは、その後も目まぐるしく発達を続けます。高ばいやつかまり立ち、そして歩行へと進む過程は、筋力やバランス感覚、好奇心の発展と深く関わっています。
ここでは、ハイハイのあとに続く成長の流れや、ハイハイを飛ばして次の段階に進むケースなど、保護者が知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
高ばい・つかまり立ち・歩行へのステップアップ
赤ちゃんの成長は段階的に進んでいきます。ハイハイの次は、よりバランス感覚と筋力を必要とする動きへと移行します。
主な成長の流れ
| 発達段階 | 月齢目安 | 特徴 |
| 高ばい | 生後9〜11ヶ月 | お尻を高く上げ、手足を伸ばして動く。筋力とバランス感覚を養います |
| つかまり立ち | 生後9〜12ヶ月 | 家具や親の体につかまりながら立ち上がる。足の筋力が発達してきた証です |
| 伝い歩き | 生後10〜13ヶ月 | つかまりながら横方向に歩くことで、重心移動を学びます |
| 一人歩き | 生後12〜15ヶ月 | 手を離して数歩歩くようになります。自信と体幹の成長が大きく関係しています |
これらの動きはすべて、ハイハイで鍛えた体幹や四肢の筋力が土台となっています。そのため、たくさんハイハイすることがその後の発達にとっても良い刺激になるのです。
ハイハイせずにつかまり立ちに進むケースもある
すべての赤ちゃんがハイハイを経験するとは限りません。なかにはずりばいのあとに直接つかまり立ちへ進む赤ちゃんもいます。これは「成長の順序が少し違うだけ」であり、多くの場合問題はありません。
ハイハイを飛ばすことの特徴
- 立ちたい・歩きたいという意欲が強い子に多く見られます
- 体格がしっかりしている子は立つことが早い傾向にあります
- 家の中に動くスペースが少ない場合、立つことで視野を広げようとする動きに出ることがあります
ただし、ハイハイを飛ばしても後から自然にすることもあるため、無理にハイハイさせようとする必要はありません。大切なのは、赤ちゃんが興味を持ち、自分の意思で動こうとしているかどうかです。
とはいえ、極端に運動機能が弱い、左右の動きに偏りがあるなどの場合は、専門家の意見を聞いてみると安心です。どんな成長のしかたであっても、「その子らしさ」を尊重してあげることが一番大切です。
ハイハイに関するよくある質問
赤ちゃんのハイハイについて、保護者の方からよく寄せられる疑問や不安は尽きません。「うちの子だけ大丈夫？」と感じることもあるでしょう。
ここでは、特に多くの方が抱く代表的な3つの疑問について、医学的な視点と育児の経験をもとにわかりやすく回答していきます。
ハイハイしないと将来に影響はある？
結論から言うと、ハイハイをしないからといって必ずしも将来に悪影響があるわけではありません。たしかに、ハイハイは体幹や筋肉の発達に役立ち、手足の連携やバランス感覚を養う大切なステップです。
しかし、発達の順序はあくまで一般的な目安であり、赤ちゃんによっては別のルートで成長していくこともあります。実際、ずりばいやつかまり立ちを経て歩行へ進む子も多く、そのまま健やかに育っています。
ただし、以下のような場合は一度小児科で相談することをおすすめします。
- 1歳を過ぎても移動手段が見られない
- 動作が極端にぎこちない・少ない
一人ひとりの発達パターンを理解し、焦らずその子の成長を信じて見守ることが大切です。
成長が遅れているように見えるが大丈夫？
周囲の赤ちゃんと比べて発達が遅れているように感じることはよくありますが、それだけで問題があるとは限りません。生後6〜12ヶ月の時期は個人差が最も大きく出るタイミングだからです。
赤ちゃんの発達は、以下のようなさまざまな要因によって左右されます。
- 出生体重や出産時の週数
- 日常の運動機会や遊びの質
- 性格や気質（慎重派・おっとり型など）
このように、「発達がゆっくり＝問題がある」とは限らず、むしろ落ち着いた性格や慎重な性質の表れであることも多いです。
とはいえ、不安が続くようであれば、一度専門機関に相談してみると安心です。多くの親子が相談後に「思ったより大丈夫だった」と感じています。
練習してもハイハイを嫌がる場合はどうすればいい？
ハイハイの練習をしても赤ちゃんが嫌がる場合、無理に続ける必要はありません。赤ちゃんの気分や体調、タイミングによってやる気や機嫌は大きく変化します。
嫌がる原因には以下のようなことが考えられます。
- うつぶせ姿勢が苦手
- 空腹や眠気がある
- 環境が落ち着かない（音・温度・照明など）
このようなときは、一旦練習をお休みし、違う遊びを通じて体を動かす機会を作ることが有効です。たとえば、抱っこで上下に揺れる、手をつないで足を動かすなど、間接的に筋力やバランス感覚を育てる方法もあります。
重要なのは、赤ちゃんにとって「動くこと＝楽しいこと」と思わせることです。焦らず、遊びの延長として少しずつ慣れさせていきましょう。
発達に不安を感じたときの相談先と活用方法
赤ちゃんの成長を見守る中で、ふと「大丈夫かな？」と不安になることは自然なことです。特にハイハイや体の動きに関することは、目に見える分だけ気になりやすいテーマです。
ここでは、そんなときにどこに相談すればよいのか、身近に利用できるサポート機関とその具体的な活用方法を紹介します。
かかりつけの小児科で相談する
まず最初に相談しやすいのが、かかりつけの小児科です。定期健診や予防接種のタイミングで、「最近ハイハイしないのが気になります」とひとこと伝えるだけでも大丈夫です。
小児科相談のメリット
- 医学的な視点での発達チェックが受けられる
- 必要に応じて専門医への紹介が受けられる
- 他の症状と合わせて相談が可能（便秘・食事・睡眠など）
特に、定期健診の問診票に「体の動かし方が気になる」と記入することで、医師がその視点で診てくれます。赤ちゃんの様子を動画で撮っておくと、診察時により正確なアドバイスが得られやすくなります。
保健センターや子育て支援拠点を活用する
自治体が運営する保健センターや子育て支援拠点でも、発達に関する相談を受け付けています。定期的に開催される育児相談会や、育児サロンなどを活用すると、他のママと情報交換できるのも大きな魅力です。
支援拠点の活用ポイント
- 専門スタッフ（保健師・助産師・保育士）に無料で相談できる
- 予約制の個別相談で、じっくり話を聞いてもらえる
- 同じ悩みを持つ保護者とつながれる機会がある
気軽な雰囲気のなかで相談できるため、「病院に行くほどではないけど気になる」といったときにもぴったりです。
地域の児童発達支援センターに相談する
もしも赤ちゃんの発達に関して、継続的な支援が必要と感じる場合は、児童発達支援センターという専門機関の存在も知っておきましょう。これは障害や発達に特性のある子どもへの支援を行っている施設ですが、軽度な発達の遅れでも相談が可能です。
児童発達支援センターでできること
- 専門の療育スタッフや作業療法士が個別対応してくれる
- 家庭での関わり方について具体的なアドバイスがもらえる
- 必要に応じて医療機関と連携した支援が受けられる
相談は自治体を通じて行うのが一般的ですが、最近では各センターのウェブサイトから問い合わせ可能なところも増えています。
「何かおかしいかもしれない」と感じたら、まずは行動に移してみましょう。早めの相談は、赤ちゃんの健やかな成長を支える大きな力になります。
焦らず温かく見守ることが赤ちゃんの健やかな成長につながる
赤ちゃんの成長には、その子なりのペースがあります。早い・遅いといった「基準」で判断してしまうと、必要以上に不安を抱えてしまうこともあるでしょう。けれども、赤ちゃんが見せる小さな変化や反応は、確実に成長のサインです。
たとえ他の子よりもゆっくりであっても、赤ちゃんは毎日少しずつ新しいことを吸収しています。ハイハイもその一環であり、動きたくなるタイミングが自然と訪れるのを待つことが大切です。
保護者ができるのは、赤ちゃんにとって安全で安心できる環境を整え、動こうとする気持ちを応援すること。そして、上手くいかない日があっても、それを責めるのではなく、「今日も頑張ったね」と寄り添う温かい姿勢を忘れないことです。
発達は誰かと競うものではありません。焦らず、赤ちゃんの個性を尊重しながら、一緒に笑い、見守ることが一番のサポートになります。
まとめ
この記事では、「ハイハイはいつから？」という疑問を持つ保護者に向けて、赤ちゃんの発達段階、ハイハイを始める時期の個人差、練習法や安全な環境づくり、相談先について詳しく解説してきました。
特に重要なポイントは、赤ちゃんの発達には明確な個人差があり、ハイハイをしないことが必ずしも異常ではないということです。発達段階を正しく理解し、必要なサポートや練習を無理のない範囲で行いながら、赤ちゃん自身のペースを大切に見守る姿勢が求められます。不安を感じたときには、かかりつけの小児科や保健センター、児童発達支援センターなど、頼れる相談先が身近にあります。「うちの子らしく育つこと」が一番大切だと信じて、あたたかく成長を見守っていきましょう。
